4、本来、誰もが持ってる防衛機能「免疫力」

4、本来、誰もが持ってる防衛機能「免疫力」

 近年の急激な科学と医学の進歩により解明されてきた人体の機能の一つに、「免疫機能」があります。昨年来のコロナ禍において、免疫力アップが盛んに叫ばれ、人体の中で免疫細胞が7割集まっている腸の働きが注目されています。 昨今の「腸活ブーム」で脚光を浴びている「腸内細菌と免疫細胞」の密接で有機的な関係は、健康と美容以上の働きがあることが知られています。

 私たちが知っている善玉菌、悪玉菌の代表選手はほんの一部で、知らなかった腸内菌と免疫細胞の関係で、免疫力が高まることや、逆に暴走して難病を発生してしまうこともあることが分かってきました。※−6

※‐6  免疫力の暴走!?
 免疫細胞が「暴走」し、本来攻撃する必要のないものまで攻撃してしまうという異常が、さまざまな「アレルギー」や、免疫細胞が自分の細胞を攻撃してしまう「自己免疫疾患」と呼ばれる病気が現代人に急増しています。最新研究によって、こうした免疫の暴走が招く病気の患者さんに「腸内細菌の異常」が生じていることが明らかになってきました。また、日本でいま急増している「多発性硬化症」という病気。免疫細胞が暴走して脳の細胞を攻撃してしまうという難病で、手足のしびれから始まり、症状が進むと歩行困難や失明などのおそれもあります。この病気の患者さんの便を調べると、やはりある特定の種類の腸内細菌が少なくなっていることが突き止められました。
(NHK HP NHKスペシャル「人体」 万病撃退!“腸”が免疫の鍵だった。より抜粋)

 さらにその腸と脳は綿密に連絡を取り合い機能しているのです。まさに岡田茂吉が言っている「臓器は連帯責任」ということを、医学者たちが解き明かしてくれているようです。 ※−7

※‐7  臓器どうしの緻密な連動
京都府立医科大学附属病院 内視鏡・超音波診療部
 内藤 裕二部長
 いろんな検査をしても異常がないのに、消化管が原因でいろんな不健康状態の機能性消化管疾患の患者さん急増しています。その患者の多くがおなかの症状だけでなく、眠れない、落ち着かない、頭痛、などの精神神経症状を訴え、腸のせいで脳に影響しているのか、脳のせいで腸に影響しているのか難しい悪循環になっていると言われています。「脳腸相関」として医学的には以前からよく知られた現象として有名です。最近の研究によりこのような脳腸相関をある程度科学的に説明することが出来るようになってきました。
過敏性腸症候群の病態においては、腸内フローラの異常、短鎖脂肪酸などの腸内環境の異常により、腸から脳への信号伝達に異常が生じているようです。(太陽化学株式会社 HP 学術コラムより抜粋)

 免疫機能が暴走する原因のひとつに、長い腸を持つ日本人は、戦後急激に進んだ食の西洋化を受け、腸内環境のバランスを崩し、適応仕切れなくなっていることがあげられています。そして、専門家たちは口を揃え、岡田同様、食物繊維を食生活に取り入れることを推奨しています。

 また、岡田は「異物を取らない方が良い」と少し過激な表現をしていますが、私たち瑞雲は、自然界に存在する自然由来のものを食べた方が良いと考えています。  

 農薬、化学肥料を多用して栽培された作物や、化学合成の食品添加物や保存料を含む食品の摂取をできるだけ避けることだと思います。

消化器病専門医・松井輝明先生も「安易に薬に頼らないで」と言っています。※‐8

※‐8  食生活で腸内フローラを整える
消化器病専門医・松井 輝明先生
 医薬品の中には腸内フローラに影響を与えるものがあります。たとえば抗生物質は1週間の服用でも腸内細菌をすべて死滅させると言われています。現在は耐性菌の問題から、風邪程度で抗生物質が処方されることは少なくなりましたが、むやみに飲むのは避けたいものです。
便秘のひとが多く利用している「下剤」はあくまで対症療法です。服用が習慣的になりがちですし、大腸を刺激して無理やり排便させるのは、からだにとって自然なことではありません。下剤は最終的な手段と考え、基本は運動や食生活で腸内フローラを整えることが大切です。と松井先生は語っています。(「朝日新聞REライフネット」より抜粋)

 腸内細菌は、抗生物質を摂取すると1週間で死滅すると言われ、安易な医薬の摂取に注意を促しています。また、機能が弱った臓器には助けが必要です。しかし、直ぐに薬、サプリメントで補えば良いというのは私たちも賛成しません。健全な身体には、自己免疫能力と治癒力があると信じているからです。「臓器は、本来自分で機能しなくてはいけないことを外から補給されるとサボってしまう」と岡田流に語っています。臓器が連携してサボりだしたら大変ですよね。岡田茂吉が1世紀近くも前に伝えていたと思うと不思議です。

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